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大学入試数学の勉強 3つのポイント

こんにちは。
今回は、受験生が数学を学ぶ上で重要な3つのポイントを挙げていきます。
低学年(高2以下)の皆さんにも知ってほしい内容です。

1.苦手を作らない

得意なことを伸ばしていくことは、大変重要です。
人生においてもそうですよね。得意なことは楽しいですし。
しかし、こと受験においては事情が異なります。
例をあげて説明します。

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数学が100点満点でも、100点をとって合格するわけではありませんね。
上の図のように、合格最低ラインが75点だった場合(緑色の列参照)に、
「確率」が苦手で、第2問を20点中10点しかとれなかったとします。
このままでは獲得できる得点が全部で65点になってしまいますから、
どこかで取り返さないといけません。
例えば第4問の残り10点とか、第5問の残り15点を狙いにいきたいところですが、ご存知の通り、大学入試は全国大会(実は世界大会)です。
野球で言えば甲子園。自身が行っているスポーツや文化活動で全国レベルといったらそのレベルの高さは理解できると思います。
この残り10点とか15点をとるのは至難の業。
他の科目も同じ。つまり、ある程度とれる問題は決まっているんです。
だから合格最低点あたりにすごく多くの人が集まって、「1点差が合否を決める」という状態に「本当に」なるんです。覚えておいてください、
苦手な単元があったら合格できません。
以下に、数学の20単元(ⅠAⅡBまでの人は15単元)をつけます。

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まずこの20単元でどこが苦手なのかをチェックしてみてください。
自分の苦手を理解し、それを克服することを最優先しましょう。

各単元の詳細項目を知りたい方は、「岩ちゃんのえんぷり」https://www.enpuri.jp/
の「講義動画」部分(無料)をご覧ください。

2.3STEP学習法(3度塗り)

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タイトル通り、3つのステップで学んでいきます。
Step1→初習・基礎固め(共通テスト80%レベル)
目指すのは、身近なところでは、高校の定期テスト満点です。
満点取れなくても、復習してすべて「もう一回やったら満点」という状態にすることが大切です。
もちろん、在籍している高校のレベルによって異なります。
ちょうど「中ぐらい」の高校の定期テスト満点レベルと思ってください。
自身の通っている高校もしくは卒業した高校のレベルを考えて判断してください。ご相談に応じます。(お問い合わせお気軽にこちらへ)

Step2→既習・分野(単元)毎に志望校のレベルへ
定期テストで満点がとれても、第一志望大学レベルの問題が解けるようになったわけではありません。
第一志望レベルの問題にチャレンジできる力をつけるのが、Step2です。
通常履修期は、高3の春から夏。浪人生も同様です。
上の図でもわかりますように、Step1の重ね塗りをしながら志望校レベルまであげていきます。
ほら、中学1年生のときによくわからなかった内容が、中学2年生になったら「なんだ、こんな簡単なことだったんだ!」って思った経験ありませんか?
全体像がわかり、全体を俯瞰でみられるようになると、より理解が深まります。そんな重ね塗りによる効果も期待できます。
この話を聞くと、けっこうの割合で、このように考える人がいます↓
「今から高3(または浪人)なのに、自分はStep1の段階でつまずいてる…」
そうですよね。でも安心してください。
3つめのポイントで、それを解決できるお話をします。

Step3→既習・総合演習
Step2ができるようになっても、問題が変化球型だったり、短い時間で解けないといけなかったりすると、対応が大変です。
それを特訓するのがこのStep3です。一番時間がかかり、人により伸びの差が出やすいので、精神的に焦りやすくなります。
ここはやはり、Step1とStep2をどれだけ「深く」行ってきたかがカギです。
野球の打者の立場で例えてみると、
Step1は「直球のスローボールを打てるようになる」
Step2は「直球の速い球を打てるようになる」
そして
Step3は「変化球を含めた様々な球種、スピードの球を打てるようになる」
です。
Step3では、まずはスローな変化球から始めて、徐々に速い球を打てるように9月、10月、11月、12月と焦らず確実に過去問も交えて「最大公約数的に大切な問題たち」を演習していきます。

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↑これはある生徒の(岩ちゃんオリジナル)カルテの一部です。
右上の「出来なかった単元」は、1つめのポイントでお話しした20単元が並んでおり、左の日付をみればおわかりの通り、10月から過去問を指示してその得点率とミス単元を書き込んでいます。(総合演習教材と併用)
結果、どの単元が苦手かが一目瞭然になり、戻るべき題材にすぐ戻れます。
Step1の教材、Step2の教材にすぐ戻れるよう、ノートを残すべきです。
ちなみにこの生徒、表にありますように、12月8日に北里大医学部(2018)の過去問で29.4%しか取れませんでした(この日、彼は半泣きでした)が、翌年の本番で、北里大医学部に正規合格しました。できなかった原因を追究し、しっかりノートを整理していたStep1、Step2にスムーズに戻れたからです。本人の努力の賜物です。

3.反転授業

学習のINPUTを教室で、OUTPUTを自宅で行う従来の方法に対し、
学習のINPUTを自宅で、OUTPUTを教室で行う(つまり反転させる)授業のことです。
自己紹介でもお話しています。

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例えば、受験生(高校3年生・浪人生)の授業で「数学的帰納法」という内容を扱うとします。
同じ教室に「きちんとわかっている生徒」「なんとなくわかっている生徒」「苦手で、よくわかっていない生徒」が混在しているとします。
クラス編成がレベルで分かれていても、こういう状況は十分あり得ます。INPUTの授業では、「きちんとわかっている生徒」にとっては内容の確認。
「苦手で、よくわかっていない生徒」にとっては説明が早くてノートを写しておしまい、となります。

生徒一人一人のINPUTにかかる時間は異なります。これを同じ空間で行うのは非効率です。生徒一人一人のINPUTにかける時間を自由に(動画を活用)し、教室で思いっきり生徒が解いたものを評価してあげること。これがOUTPUT力をつける「反転授業」です。日常の生徒の答案を見ると、その生徒がどれだけ適当な書き方で解いているかがわかります。そこを日常から正してあげて、よく出来たら褒める。これが力をつけるんです。

また、2.3STEP学習法(3度塗り)にて、Step2に行く前にStep1に不安がある人は、「Step1レベルの動画→演習」を行ってから、「Step2レベルの予習動画」へ進めば大丈夫です。具体的には、上記「岩ちゃんのえんぷり」https://www.enpuri.jp/
「講義動画」でStep1レベルの講義内容をINPUT
「演習問題」でStep1レベルの問題をOUTPUT(全846題の解説動画付き)
をよかったら是非ご活用ください。

岩ちゃんの普段行っている、
受験生に向けた「反転授業」、低学年(高2以下)に向けた「反転授業」は
別の記事にて紹介します。
オンラインで希望する皆さんが受講できるよう、企画を考えていますのでお楽しみに。

以上、3つのポイントを、受験生になる際に頭に入れて頑張ってください。

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